「女らしさの解剖学」女をハダカにしてみたら? 其の二十九『女らしくすることのメリット』
男の最後の一言がこれだった。「女らしい女が好きだ」
男のほうから持ち出した別れ話だった。だから、くやしくて、女はなおさら気丈に振舞った。(ブログ発の本!『トゥルーSeX』)
女は男と別れて一人になって、なぜ、自分はもっと弱音を吐いて、男に甘えなかったのだろうと、少々悔やんだ。
男に負けたくなかった。だから、男以上に仕事を頑張ったし、男以上に気丈に振舞った。そして、女っぽいファッションより、男っぽくて、かっこいいファッションを選んだ。だから周囲の人は皆、こう言った「男まさりでステキ!」
なのに……実際には、カラダがクタクタで月経不順に陥り、いつも怒りっぽかった。そして男に振られてしまって、心までボロボロになった。そして、ついに十年続けてきた仕事を辞めてしまった。
男まさりに振舞うことは、じつは、自分をボロボロにすることだったのかもしれないと、クヨクヨと悩んだ。
そして、女は、こんど男と出会ったら、もっと女らしく振舞って、楽にしていようと思った。そのほうが長続きして、きっといいことがあるだろうとそう思った。
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日本の伝統文化の中で、なぜ、女は女らしくなければなかったか?
伝統というものは、じつは無駄がなく、合理的であることがほとんどなのだ。たとえば漆器であれば、漆には強力な殺菌能力があり、夏場でも食品が傷まずに保存できる。さらに漆器の土台になる木には、吸湿作用があり、食品がベトベトになるのを防ぐ。それなりのメリットがあるから、継承されてきたわけだ。
もちろん『女らしい女』も、同様にメリットが多かったから継承されてきたのだ。男の都合で求めらた『女らしさ』ではないか――そう疑いたくなるが、じつは男ばかりか女にとっても都合の良いことが多いのだ。
何より女が女らしくあることで、女のカラダは保護されたのだ。
女には、月経があり、それによって体調が変動する。そして、筋力が男よりはるかに弱い。
安定した体調、力仕事に耐えうるカラダという点では、どうやっても男にはかなわない。女は女らしく振舞い、男が女より優れた部分を持つことを認識し、男を尊敬し譲る。
そうすることで弱い部分を男に保護してもらった。そして女は、それによって女が持つ能力をフルに発揮できたのだ。女が持つ能力とは、出産がそうであるし、細やかな家事がそうであるし、場合によっては仕事だって、男を尊敬し、たてることで成功することが多いのだ。
女と男は同じではない。女には女の優れた部分があり、男には男の優れた部分がある。それぞれの特性を認識して、仲良く一緒にすごせば、女だけ、男だけのときよりも、もっと優れたことができる。そのために女は女らしいのが良かったし、男は男らしいのが良かったのだ。
現代では、『女らしい』ことが古臭くて、女と男の境目がはっきりわからなくなっているが……女は女らしくしたほうが、じつは『男まさり』の、優れた女になれるのである。
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