『四十八』手・大研究! 其の三『筏本手(いかだほんて)こそは早撃ちの名手』
本手の中でも、最もベーシックな型が、網代(あじろ)本手。
正常位のことで、女が仰向け、男が上になり、女は、男の尻の下に足首をからめる。同じ型でも、女の足が、男の腰にまわされると、揚羽(あげは)本手になる。(ブログ発の本!『トゥルーSeX』)
揚羽本手によく似ているが、「男の力の見せどころ」のスタイルを『筏(いかだ)本手』と言う。
筏本手とは、また風流な名前であるが、やっている二人には風流を味わう余地はないだろう。
なにせ、男が片手で女を抱き、もう片方は床についてカラダを支える。そして女は、足を男の腰に絡(から)め、また手は首に絡める――つまり、女は男に片手で支えられながら、男に両手両足で抱きつき、わずかにぶら下がる形になる。
男は女と、自分の体をも支えることになるし、しかも女に手足でがんじがらめにされているのだから、性根を入れなければならないスタイルである。
男には過酷なポーズかと思えないこともないが、このポーズでは、女は膣を絞めやすく、また、男にとっても挿入が深く、よほどでないかぎり「あっという間に」いってしまう。
だから、男にはきつくもあるが、早撃ちのポーズであるから、一時の辛抱で済むわけなのだ。
現代の流行である『スローSeX』からは、外れた『手』の一つである。
早撃ちの『手』が、48手には多く見られるのだが、48手が完成された江戸や明治期には、個室はおろか、襖や障子、もしくは、屏風で仕切っただけ、もっと貧乏な男と女であれば、家族とザコネという環境の中で「成し遂げ」なければならなかったのだ。
『早メシ、早SeXは』必須だったのだ。
のんびりスローに愛し合う――いま流行のSeXは、平安貴族、そして江戸の遊郭のSeXの、復刻版なのかもしれない。
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