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2008年5月

『四十八』手・大研究 其の六『女心を知り尽くした・洞入り本手(ほらいりほんて)』

(好評のうちに『女の性愛マニュアル』続いていますので、ちょっと久しぶりの48手研究です)

 昔の人は、なぜ、このようなスタイルを考えたのだろう?

 遊び心のなせるわざ、そしてSeXは女と男の大切なコミュニケーションだった――そうとしか考えようがないのが『洞入り本手(ほらいりほんて)』である。(ブログ発の本!『トゥルーSeX』)Img_2964_1

 椅子のないた時代だからこそ、床に座した姿勢のまま、SeXに移行する。だからこそ、こんなスタイルが生まれたのだろう。

 女はアグラをかく要領で足を組む。そして、組んだ足を両手でおさえて、そのまま後ろに仰向けになる。

 そのようにして女が仰向けにばれば……ヴァギナは足の間から丸見え、たいへんな角度で股間が開かれることになる。しかも、そうして仰向けになれば、上から乗ってくる男に直面することになる。

 恥ずかしい上に、足を組んでいるので身動きもできない、そしてアソコは丸出し、フルオープン……昔人は、なんて罪なことを考えたのだろう。

 そして昔人は、女の心を熟知していたのだ。

 男に見られることで、アソコが感じてしまう。恥ずかしければ恥ずかしいほど感じてしまう。そういう女を知り尽くしていたのだ。 

 なぜ、そこまで女を熟知したのだろうか?

 繰り返しになるが、SeXがただ男の情欲処理のためではなく、女を悦ばせ、そして愛を育むコミュニケーションとして重要だったからだ。

 現代人が忘れてしまった何かを、『洞入り本手』は教えてくれそうである。

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『四十八』手・大研究 其の五『女を絶叫させる?寿本手(ことぶきほんて)』

 本手(正常・位)のうち、女が男の背中で、両足を絡めるスタイルは『揚羽本手』である。ランキング参加中

 このさい、女と男の上半身は密着している。そのぶん、挿入部分の動きは制限される。(ブログ発の本!『トゥルーSeX』)

 類似のスタイルで、上半身を離せば、『寿本手(ことぶきほんて)』となる。男が両手を床について、ちょうど蛙のように構えるスタイルだ。_1

 女とカラダが離れているぶん、男の腰の動きは自由になり、角度をつけてヴァギナを突き上げることが可能になる。

 女にとって刺激は強烈。悲鳴をあげ、じきに男に抱きつくだろう――と、すると、もうそのときには『寿本手』ではなく、『揚羽本手』、または女が両足両腕を絡める『襷(たすき)がけ』になってしまっている。

『寿』と、めでたい名前を持っているが、じつは、女が堪えられる時間は短く、瞬間芸的なスタイルなのである。

 なぜ寿なのか、その意味は不明である。

 別名『ひき蛙』のほうが、ずっとわかりやすい。

 しかしながら、『ひき蛙』では女にとってあまりにムードがなく、やる気をそがれ、瞬時に乾いてしまいそうである。やはり『寿本手』と呼びたいスタイルである。

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『四十八』手・大研究 其の四『由緒正しい?鶺鴒(せきれい)本手』

 鳥のセキレイにちなんだ体・位である。

 指南書には、古事記にルーツがあると書かれている。これが本当だとすると、由緒正しいスタイルであることになる。(ブログ発の本!『トゥルーSeX』)

 日本国のアダム&イヴともいえるのは、伊耶那岐命(イザナキのみこと)と伊耶那美命(イザナミのみこと)である。日本で初めてSeXをした、記念すべき二人だ。

 じつは、この二人は兄と妹であるから、この二人から生まれた神々は、近親相姦の子供たちということになる。Img_1245_1_2

 指南書には『この二人が交合の仕方がわからずに、困ってしまい、交尾中のセキレイを真似て、はじめて上手にSeXをした』のように説かれている。

 しかしながら、古事記を読んでみれば、神々の住処である高原の原(たかまのはら)で、生まれたイザナキとイザナミの兄妹は、お互いのカラダの相違に興味を持ち、自然のうちにSeXをしたわけで、指南書のような記述は見当たらない。

 とすると、江戸時代の浮世絵師あたりが勝手に、こじつけたのだろうか。

 このスタイルで、セキレイに例えられるのは男のほうである。

 女は尻の下に枕(セキレイ台)を置き、腰高にして、ヴァギナを突き出す。そこに、男が挿入するわけで、男はセキレイが尾をピクピク振るかのごとく、腰を動かすのである。

 このスタイルでは、女は膣、そしてクリトリスを強く刺激されることになる。女にとって、刺激が強烈なスタイルなのだ。

 それだけ激しい交合方法を,江戸の人々は、可愛い鳥の名に重ねたのだ。江戸の洒落っ気と遊び心、そしてSeXを明るくとらえ、存分に享楽しようとする態度が読み取れそうである。

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『四十八』手・大研究! 其の三『筏本手(いかだほんて)こそは早撃ちの名手』

 本手の中でも、最もベーシックな型が、網代(あじろ)本手。

 正常位のことで、女が仰向け、男が上になり、女は、男の尻の下に足首をからめる。同じ型でも、女の足が、男の腰にまわされると、揚羽(あげは)本手になる。(ブログ発の本!『トゥルーSeX』)

Img_0112  揚羽本手によく似ているが、「男の力の見せどころ」のスタイルを『筏(いかだ)本手』と言う。

 筏本手とは、また風流な名前であるが、やっている二人には風流を味わう余地はないだろう。

 なにせ、男が片手で女を抱き、もう片方は床についてカラダを支える。そして女は、足を男の腰に絡(から)め、また手は首に絡める――つまり、女は男に片手で支えられながら、男に両手両足で抱きつき、わずかにぶら下がる形になる。

 男は女と、自分の体をも支えることになるし、しかも女に手足でがんじがらめにされているのだから、性根を入れなければならないスタイルである。

 男には過酷なポーズかと思えないこともないが、このポーズでは、女は膣を絞めやすく、また、男にとっても挿入が深く、よほどでないかぎり「あっという間に」いってしまう。

 だから、男にはきつくもあるが、早撃ちのポーズであるから、一時の辛抱で済むわけなのだ。

 現代の流行である『スローSeX』からは、外れた『手』の一つである。

 早撃ちの『手』が、48手には多く見られるのだが、48手が完成された江戸や明治期には、個室はおろか、襖や障子、もしくは、屏風で仕切っただけ、もっと貧乏な男と女であれば、家族とザコネという環境の中で「成し遂げ」なければならなかったのだ。

『早メシ、早SeXは』必須だったのだ。

 のんびりスローに愛し合う――いま流行のSeXは、平安貴族、そして江戸の遊郭のSeXの、復刻版なのかもしれない。

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『四十八』手・大研究! 其の二『網代本手』は男本意のスタイルか?

 女が最も好むスタイルが正常位であるという。

 データでは、そのような結果だったらしいが、しかしながら、正常位以外のスタイルを、女はいくつ知っていると言うのだろうか。(ブログ発の本!『トゥルーSeX』)

 バックと騎乗位、それに立位……片手で数え切れてしまうのではないだろうか。

 そして、その中で最もポピュラーで頻繁(ひんぱん)に行われるスタイル『正常位』を、「最も好む」と感じても当然のことなのかもしれない。

『四十八』手でいう、『本手』とは、現代の正常位のことだ。

 最も基本的な『本手』のスタイルを『網代本手(あじろほんて)』という。

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『四十八』手・大研究! 其の一『本手のバリエーション』

 現代で48手といえば、ベッドの上での男女の『体・位』が48種、という意味に思われています。

 けれども、そのように、きっちり四十八種の『体・位』として資料が残っているのは、さほど古くなく、明治以降のことなのです。(ブログ発の本!『トゥルーSeX』)

 江戸も、とくに初期のうちには、かならずしも48手が、女と男のSeXのスタイルを示しているわけではなかったのです。Img_0112

 浮世絵の始祖とされる菱川師宣が描いた『恋のむつごと48手』では、『ぬれなづけ』など、ただ単に、情事での女のしぐさを表現したものも含んでいるのです。

 そもそも『四十八』というのは、ただ語呂が良い数字であり、枕絵に出てくる『ぼぼ』(ヴァギナ)の膣のヒダの数が四十八であったりと、おそらく「数えられないくらい、たくさんある」というような意味で四十八であって、深い意味はなかったのです。

 曖昧な日本の48手ですから、名前も、時代によって、そして描き手によって、まちまちです。

 この曖昧なものを、陶芸師にお願いして絵皿にし、その写真を本に掲載しようと計画したからには、自分自身が納得できるまで研究しなければ……というわけで……さぁ、『四十八』手の大研究の始まりです。

 まずは「本手」。

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