「女らしさの解剖学」女をハダカにしてみたら? 其の二十六『爪までセクシィな女たち』
女は、あまりに気持ちがよくて、思わず爪をたてた。
本当なら、オルガスムスに達して、男の背中に食い込むはずの爪だった(ブログ発の本!『トゥルーSeX』)
。せっかく男のために、爪の先まで念入りに手入れをして、それで約束のホテルに行ったのに……男は、女のネールアートなど興味も示さず、脱がせて、抱いて、すぐにいってしまった。
あっけなく寂しいSeXだったから……女は、家に戻るとなかなか眠れなくて、自然に自分のカラダを可愛がっていた。
女の小さなポッチに、オイルを塗ってみた。するとそのまま撫でるときの何倍も気持ちよくて、指が止まらなくなってしまった。
一時間も撫で続けた、ゆっくり、そしてときどき激しく撫でた。
なんども絶頂がやってきて、病み付きになって、どんどん感じ方が敏感になった。ついに、たまらなくなって左手を、ちぶさにあてた。そして、思わず、ちくびに爪を立てた。
絶叫しそうになって、息を止めて我慢した……。
気持ちよかったのは、クリトリスを撫で続けたから、それだけではなかった。キレイに飾った爪、それがクリトリスの上で動く、その光景が淫靡(いんび)だったから、なおさらイヤラシクて、気持よ<なったのだ。
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女は、恋をすると爪の先までキレイになる。
『爪の先までキレイになる』とは、全身的に美しくなることの喩(たと)えあるが、じっさいに女は恋をすると、爪の先まで念入りに手入れをするのである。
爪を伸ばすことで、特別な意識が生まれる。非日常的な気分になり、セクシィな女になった気分になる。
爪を伸ばすと、家事はしにくくなり、何かにつけて爪を傷めぬよう気を配らねばならなくなる――『糠(ぬか)味噌くさい』女からの脱却だ。
マニュキュアを塗るだけにとどまらず、いまやネールアートと称され、爪が小さなカンバスになる。
女は爪を伸ばすことで、このように特別な気持ちと、そして美意識を得るのだ。
しかし、爪を伸ばすことの本質は、それだけではないはずなのである。
爪は本来、何のために生えるかの? そして伸びるのか?
指先を保護するため――人間だけを思えば、結論はこれにとどまる。けれども、動物として眺めてみれば、とくに肉食の動物として考えてみれば、爪は攻撃のために伸びるのだ。
縄張り争いのときに、狩猟をするときに、そして交尾をするときに、爪が役立つのだ。
猫の場合には、交尾を終えたばかりのオスに、メスが攻撃を加える。爪を出してオスの顔を攻撃するのだ。絶叫して攻撃する様は、人間のS・Mシーンを思わせるものがある。
恋をすると女は爪を伸ばし、それをキレイに塗り飾る。あたかも男を惹きつけんとばかりに、爪に磨きをかける。女の爪がセクシィさのシンボルになる――その根底にあるものは、動物としての本能――攻撃と交尾が一連になることによるのではなかろうか。
女は爪の先までがヴァギナなのである。『女らしさ』を解剖すればするだけ、女の貪欲な性が明瞭になるのである。
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