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2008年1月

百四十話・『愛とオルガスムス』SeXの恍惚感とオナニーの恍惚感、どこが違う?

 一人で感じるオルガスムスも、二人で感じるオルガスムスも、同じオルガスムスではないか?

 たしかに心地よさには、大きな差異があるとは思えない。

  だから、いまさら『愛』なんて何さ! 相手に気遣いながらSeXするよりも、一人で気ままにオルガスムスを楽しんだほうがいいのではないか?

 そういう声もしそうだが……しかし、実のところは、愛は無駄ではないのだ。

 愛があるかないかで、オルガスムスは確かに違うのだ。

 科学者の実験によれば、SeXとオナニーの最中で、同じにオルガスムスを感じていながら、じつは出ている脳波が異なっていると云う。

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 うっとりと恍惚状態にあるときに出る脳波――θ(シータ)波が、オナニーの最中のオルガスムスでは、ほとんど見られないと云う。

 もっと面白いのは、風俗嬢と本番の最中でも、θ波は見られないと云う。

 愛あるSeXをして初めて、本当のオルガスムスに辿り着き、脳にθ波が発生するのだ。

 愛があるからこそ、いやらしいことをしながら、カラダが癒され、心が温まるのだ。

 上質のオルガスムスを味わうには、『愛』というスパイスが必要なのだ。

 女と男、カラダも心も一つにして、愛あるオルガスムスを感じたいものである。

(現代「性愛指南読本」愛の作法・其の一)

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著者:古瀬 惠一,岩崎 るりは

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★ ブログが単行本に!『True SeX』 新刊書の表紙ができました

 本ブログから誕生します単行本『True SeX』(トゥルーセっクス)は、先日、表紙のデザイン見本が出来上がりました!

Img_0112  とってもキレイで爽やか、そしてスイートなデザインです。暗くてジメジメした『性』のイメージを、刷新してくれるのではないかと思います。

 本を作るさいに一番嬉しいのは、このように表紙デザインを見る時です。

 いよいよ形になるのだなと、実感がわく瞬間だからです。

 これまで猫の本を中心に、自分の意志というよりも、出版社の意向を受けて『書かねばならぬ』で本を作ってまいりました。

 今回の『True SeX』こそが、初めて自分の意志で作った本ということになります。

 病弱で遅筆な私にとって、単行本六冊目の『True SeX』こそが、作家として本当に書きたかった“人間の本”なのです。

 ブログを支持してくださっている皆さんに心から感謝!

   2008年1月31日 岩崎るりは

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百三十九話・『オルガスムスと愛』いってないのに「いった」とウソをつく女たち

 一人の男と愛を深めたい。そう思わない女などいないだろう。

 愛する男とずっと一緒にいたいし、できれば、最高のオルガスムスを感じたい。けれども、愛とオルガスムスが同時進行するとも限らない。

 愛しているはずなのに、いざベッドインすると、思ったほど女は感じない。男だけが発射して満足し、女は仕方ないわねと、心に涙をためる。

 なぜ、女はここまで寂しくなったか?

 そもそも女は謎に包まれている。社会が女の性を闇に隠してきたし、女も黙秘してきた。それに対して、男はたいへんわかりやすい。男が望むものは、たいていが商品化され表現され尽くしている。

 最もわかりやすいのが、ビデオや映画の類だ。A・V女優は、男にとっての理想の女像だ。いかに現実の女とかけ離れていようが、男はそれを疑うことなく、情欲処理の対象とする。

 現実の女はそうはいかない。まず、視覚的にそこまで男を刺激してくれない。現実の女は、男に慣れれば慣れるだけ、男にセクシーな姿を見せるのを怠る。

 そして現実の女は、とても受身的だ。

 さらに、現実の女は、挿入では簡単にはオルガスムスに到達できない。

 挿入でオルガスムスに達せる女がどれだけいるか?

 避妊用ゴムメーカーのアンケートでは、じつに女の五分の四が、Sexしてもオルガスムスに達してないと云う。

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 ところが女は、いってないのに、男に対して「いった」とウソをつく。まるでA・V女優のように、「いってる」演技をすることも珍しくない。

 これでは、女は一生、寂しいままだ。男に勘違いされたまま、我慢し続けるしかない。

 男は本心では何を望んでいるか?

 商品化された男の情欲を見れば一目瞭然。

 性に積極的で、正直な女を期待しているのだ。

 積極的な女を好む男は、じつに99%。女にとっては驚きの数値かもしれない。けれども、性の産業の多彩さを見れば、うなずける数値でもある。

 女が、一人の男と愛を深めたいなら、自分の中にある性衝動にもっと正直になることである。 

 どの人間もやがて死ぬのだから、それなら自分に正直になって、愛する男と性の感受性を満喫したほうがいいにきまっているではないか。

――『現代・性愛指南読本』女の作法・其の一

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オナニーとSeXのオルガスムス、どこが違う?を読む

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百三十八話・ヴァギナ(さね)の大きさとオルガスムスに因果関係はあるか?

 女に「どのようなヴァギナを持っているか?」と聞くのも野暮だし、そもそも女だって答えに困るだろう。自分では良く見えないうえに、他人との比較も困難なのだ。

 男に「どのようなヴァギナが好みか?」と聞くほうが、簡単に答えが返ってくることだろう。

 

  顔がいろいろあるように、ヴァギナも画一なわけなく、色、形状、大きさ、位置ともに、人それぞれである。そして美しいヴァギナは、千人に一人。それは、美しい裸体と同様に、希少な存在である。(百三十三話参照)

 性科学者も、そのことを認め、著書の中で、白黒のヴァギナ写真を並べて見せたりしている。そこまでで、やめておけばいいのに、ヴァギナの中でも、とくに感受性の強い、クリトリス(核・さね――古典的な俗語)の大きさが測定されている。

 その結果は――

 日本人は5mm、白人で6,mm

 男の一物『まら』も、人種によって長さの平均値が異なるが、じつはクリトリス『さね』も同様だったわけだ。クリトリスの大きさを測定したのは、男の一物に対比するものとして、大きさとオルガスムスの強さの関係を探ろうとしたからだ。

 研究者のほとんどは男であり、『まら』の大小とオルガスムスの強さには関連がないとわかっているはずなのに、クリトリスを測定するなど、はじめから無駄なことなのだ。

 結果は、クリトリスが大きいからオルガスムスが強いのだろうという仮説が立証されることはなく、大きさとクリトリスには関連性がないことがわかった。

 ちなみに、色についての俗説は、ただの俗説であって、遊んだ女は色が濃いなどということないのだ。これは、単なる色素の問題であって、顔色や唇の色に個体差があるのと同様である。

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 このような話を持ち出したのは他でもない。

 科学者がそうであったように、男は多くのことを勘違いしている。クリトリスの大きさなど、どうでもよいことであるように、男の『まら』の大きさも、さしたる問題ではないのだ。

 大きければ大きいほど女が好み悦ぶ、それが通説のようになっている。けれども、女たちが、そのようなことを気に留めたことが本当にあったのだろうか。古典文学を眺めてみても、そのようなことが話題にされることは、まずなかったことだ。(形については、ときどき見られる)

 大きければ、刺激が強いということも無きにしも非ずであろう。けれども、だからといって、それが全てではなく、お互いの相性が大事であるし、何よりも女は、挿入が全てではないのだ(前回を参照)

 男の『挿入して発射する』という単純なプロセスを、女に当てはめるから、このような勘違いが生まれるわけだ。

 女は、男がどのような一物を持っているかとか、どのようなテクをするとかではなく、どのように素晴らしい時間をすごさせてくれるか、それを気に留めているのだ。女は、とにかく、出会ったときから別れるまでのすべての過程で、とろとろと濡れて感じていたいのだ。

 女が気にも留めていないのに、男が一人で、小さいからとコンプレックスを見せたりするのは、興醒め以外の何ものでもない。同時に、ただ大きいのを馬鹿の一つ覚えのように往復運動させるのも、あまりに能がない。女は何よりムードで感じていたいのだから。

 最後に、『まら』の大きさや形状について表現した江戸川柳を一つ。

『大小長短か上がり下がりは迷いなり』

 大きい小さいとか、名器だとか言うのは、さほど大事なことではなく、お互いが好きあうことの本質ではないのだ――という意味である。

 ずいぶん長い間、男は大小を気に留めているということだ。(女がつづる「現代・性愛指南読本」男の作法・其の五)

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★百三十九話・いってないのに「いった」とウソをつく女たちを読む

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★女がつづる性愛指南読本・其の四★女が最高に気持ちよいのは?『オルガスムスの謎』(百三十七話)

 女と男の、性・愛のギャップは多い。

 男の望むところは、様々なところで表現され、女にもわかりやすい。男の情欲を満たすための映画、雑誌など、男の情欲は商売に結びつき、女の目に留まる機会も少なくない。

 ところが女は謎だ。

 女は様々なことを黙秘してきた。男に勘違いされながらも、それでもそれを否定することもなく、見て見ぬ振りをしてきた、我慢してきた。

 そこまで甚だしく勘違いされたのは、近代になって西洋文化の影響を受けて以来だ。女には情欲が無いとまでみなし、SeXは男のものだと決め付けたのだ。だから、女は教育され、男本位にするしかないのだと納得してきた。『恥』という言葉で、様々な要求を抑えてきた。

 ところが実際は、女は、男と異なり、一度では満足しない、貪欲な生き物なのだ。(其の三『女は単品よりフルコースが好き』参照)

 そして女は、なによりムードで濡れるし、いく。(其の二を参照)

 そのような女が、男とカラダを合わせる場合、何を望んでいるのだろうか? 

 男たちは「聞くまでもない、挿入でいくことだ」と思うのだろう。

 ところが、それは、男の感覚でとらえた女の姿であって、実際の女とは、相当食い違っている。

 たとえば、このようなアンケートがある。『愛撫と挿入でどImg_0112 ちらが気持良いか?』 

 女の回答は「愛撫の方が気持よい」が、約38%。「挿入が気持ちよい」が約30%。「どちらがよいかわからない」が約32%ということなのだ。

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 つまり、挿入よりも、愛撫のほうが、気持ちよい場合が多く、 ぜったい挿入がよいと答えた女は、3割に満たないのだ。

 男には俄かに信じられないかも知れないが、女たちは、たしかにそうだとうなずくだろう。

 男の情欲処理のための映画で見る女の姿――いろいろな器具を挿入され、何人もの男から次々に挿入される。それは、男が作り上げた「女の偶像」にすぎない。

 女は、猫を撫でるかのごとく、ふんわりと、なめらかに、やさしく、そして念入りにたっぷりと、愛撫されることを望んでいるのだ。

_1_3 愛撫に限ったことではない、優しい言葉をかけて欲しいし、自分を見つめて欲しい。ヴァギナだけを愛されるでは、女のオルガスムスのクオリティは低い。

 貪欲な女だからこそ、いつだって上質のオルガスムスを望んでいる。なのに、品良く可愛く、黙っているのだ。

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★其の五・ヴァギナの大きさとオルガスムスに因果関係は?を読む

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女がつづる『現代・性愛指南読本』女をいかす男の作法・其の三・女はフルコースで愛すべし(百三十六話)

 男は、一発勝負が得意。だから女より、たしかに決断力がある。その点、女はグズで優柔不断が多い……それもそのはず、女は一度では簡単にいかないのだ。Img_0112

 女は、男のように発射してさっぱりするわけではない。じわりと炎をあげ、そして時間をかけ、やがて激しい火柱になる。火柱になれば、女はすぐにオルガスムスが覚めることがない。

 そして女は、一度目より二度目、二度目より三度目と、回数を重ねるごとに感受性を増し、いきやすくなる。

 だから女は、何度でもいきたいのだ。けれども現実は、目の前には男が一人。そしてその男は(一般的には)一度発射してしまえば、しばらくは役に立たない。

 不幸にも、男との一発でいけない女が非常に多い。女は愛する男のために、ひたすら忍耐なのだ。とっても寂しい女が多いのだ。

 寂しい女を減らすために、男はどうするべきか?

 女はオルガスムスが、男のようにすぐに覚めることはなく、一度目より二度目、二度目より三度目と、感じやすく、いきやすくなる――このことを頭に入れておけばいい。

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 挿入でオルガスムスに達せないのなら、前戯で一度いかしておくことだ。

 前戯――愛撫では、女をオルガスムスに導けないなら、オナニーを活用すればいい。

 女まかせにして、女がいつもしているオナニーを傍観すればいいのだ。男の好みを押し付けてはならない、あくまで女が、かならず「いける」スタイルを選ばせること。それで女が「いった」直後に挿入すれば、ほぼ100%の確立で、女は二度目のオルガスムスに到達することだろう。つまり、挿入で確実にオルガスムスに到達できるのだ。

 そうして挿入で女がいったからと、男は自分だけさっぱりして、女を放置してはならない。

 女をパーフェクトに満足させたいなら、後戯を忘れてはならないのだ。

 女は、前菜もデザートもついた、コース料理が大好きなのだ。_1

 王朝の古典文学の世界なら、夜這いの翌日には、愛を確かめる和歌を送る――これも、女にとっては後戯に違いなかったのだ。女は、とにかく何度でも繰り返しオルガスムスを堪能したがっているのだ。

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百三十五話・『性愛指南・男の作法・二』女はテクよりムードで濡らすべし

 女はムードに弱い。弱いというよりも、ムードそのものが大事なのだ。ムードで濡れ、ムードでいってしまう。

 では、どうして女はムードに弱いのだろう?

 性科学者が測定したところ、女自身が「今がオルガスムスと」認識する時と、筋肉や血圧の反応が一致しないと云う。(男の場合は、オルガスムスとカラダの反応が一致する)

 つまり、女は、オルガスムスをカラダではなくて、心で感じているというわけなのだ。

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 心で感じて、心でいく女だから、男が思う以上にムードが大事なのだ。

 ハウツー本を真似してテクニックを決めても、女が期待した以上に悦ばないとしたら、それはテクニックに気をとられてムードを台無しにしているからだ。

 指技、体位、挿入の角度や回数と……様々なテクニックをご披露するよりも、ムードのある“美しいSeX”をすることが肝心なのだ。

 “美しいSeX”それは、時間であり、景色であり、肌触りである。Img_0112

 時間――ゆったりと、まったりと時間をすごすこと。ベッドの上ばかりではなく、とにかく二人で優美な時間を楽しむこと。お洒落な店で食事をし、音楽を聴き、そして甘い会話をして視線を交わすこと。

 景色――たとえば、いつもと違う場所でデートすること。そして、女のカラダを含めた景色を、男が酔いしれるまで眺めること。

 肌触り――カラダが解けてしまうまで、柔らかく、ねっとりと愛撫すること。ヴァギナやバストに限らず、カラダじゅうを愛撫すること。

 そうして美しい時間をすごして、それから挿入したなら、特別なテクニックなどなしに、女は簡単にいってしまうのだ。

 女をいかそうと、男が技を決め、激しいピストン運動をしたところで、しょせんムードには太刀打ちできないのだ。これは、古代から変わらぬ『女をいかせる法則』であることを、光源氏も証明してくれるだろう。

 衣擦れの音、焚き染めた香、そして和歌に口説き文句……と、ありとあらゆるムードを駆使したからこそ、ああまで女にもてたのだ。

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★其の三・女はフルコースで愛すべしを読む

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女がつづる『現代・性愛指南読本』女をいかす男の作法・其の一(百三十四話) 

 オルガスムスのある愛のために。男は女に何をすべきか? 女は男にどうあるべきか?

 古くは三世紀頃のインImg_0112ドの性学の経典『カーマスートラ』に始まり、日本でも歴史を通して、数々の性愛の手本書が書かれてきた。とくに江戸期には、多様な交合(SeX)の手本書が出版され、その多くがヒットした。けれども、そのほとんど全てが、男によって書かれたものだ。

 更新を重ねてきた本ブログで、今まで、バラバラに綴ってきた性愛のノウハウを、少々まとめてみたいと思う。

 題して『現代・性愛指南読本』。日本伝統の性愛術を踏まえながら、けれども現代の男女に相応しい形で指南したいと思う。

 

 其の一、女は「いく」ばかりがオルガスムスではない 

 女は、男のように発射するために交合をするわけではない。男は、まずそれを頭に置くべきである。

 発射しなくてよい女は、挿入で「いく」ことだけがオルガスムスではない。むしろ、それは二番目であってかまわない。

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 女は全ての過程がSeXであり、オルガスムスなのだ。ベッドの上での交合は、単なる最終ラウンドにすぎない。_1

 ステキなティルームでお茶をして、男と見つめ合う。そして、ドライブをしてステキな景色を眺める。それから岬のレストランで食事をして、ホテルに入る。その全ての過程がSeXでオルガスムスなのだ。その間、ずっと女陰(ほと)は感じているのだ。直接的に、ヴァギナを刺激されるより、もっとうっとり心地よいのだ。

 ベッドの上で、アソコとアソコを擦り合わせるだけで、女をいかそうと思うべからず。これは百害あって一利なしに近く、女をすぐに飽きさせる結果になるだろう。

 男の頭から『発射』を切り離すこと。これは難易度が高いことかもしれないが、どうにもこうにも、この第一関門を潜り抜けないでは、真の意味において女をいかせることは不可能なのである。

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百三十三話・美しいヴァギナは何人に一人か?『江戸男の品定め』

(小説編)女は、男に言った。「ね、別れてほしいの」

 男は答えた。「ぜったい別れないさ」

「どうして、だって私たち考え方も合ってないし、一緒にいる意味ないでしょ」

「そんなことはないさ。カラダがそれを証明してくれるのさ」

 男は、女を抱きしめた。

「私のどこがいいというの?」

「すべて……といいたいが、じつは、とくにアソコが気に入っているのさ」

「アソコ?」

 男は黙って、女のタイトスカートの中に手を這わせた。そして、ショーツを下ろした。

「よしてよ、ただイヤラシイだけの男じゃない!」

「それのどこがいけないのだ」男はそう言って、女を椅子に押し倒した。そして太腿を両手で開いた。タイトスカートの裾がめくれ上がり、ヴァギナが剥き出しになった。

「キレイだ……ほんとうにキレイだ。前付きで、全体がピンクで、ほんとうにキレイだ」

 男はそう感嘆して、花芯を吸った。_1  

 女は熱い息を吐いて、男の頭を両手で抱きかかえた。

 男は顔を花芯から離して、女を見上げてささやいた。「こんなにキレイな女を、簡単に手放せるわけなどないのさ」

 だから女もささやいた。「ねェ、もっと、いかせて!」

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(解説編)ヴァギナの位置は、女を品定めするさい、大切な判断基準であった。

 前寄りにあるものを『上品』、後ろ寄りにあるものを『下品』と分けた。上品が、優秀な開(ぼぼ=ヴァギナ)をもった、美しい女ということになる。

 江戸の書物では、上品の女と性合することは、男にとって最大の幸運であるとまで書かれている。 

しかしながら、上品は、めったにあるものではないと云う。

 どれだけの確立かといえば―― 

 それは、千人に一人と云う。

 そこまで稀なものであり、また、下品の女と性合してしまったなら、立ち直れないくらいのダメージがあるとまで書いている。

 上品は、見た目にキレイなばかりか、挿入しやすく、突き上げやすく、心地よさも格別と云うのだ。

 

 女のカラダの一部を、まるで物のように品定めをしているわけだが、なぜだか読んでいても反感を覚えることがない。Img_0112

 それは、先の小説のように、人格を後回しにしてもかまわないくらい、女と男を結びつけておくには、大切な処だからかもしれない。そして、たしかに一理あると思うところも多いからだろう。

 江戸の書物では『下品の女は、下腹も垂れ下がり締りが悪い』と、それを外見で見分ける方法まで述べている。このあたりも、なるほどと思えてしまうからだろう。 

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