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第五十一話・女をいかせたい男のために・拘束のルーツ

男の子が言った「お姫様は、さァ、牢屋にはいるんだ」女の子が答えた。「それなら、カラダを縛ってからにして」男の子は、女の子を縛る真似をした。それからハンカチを出して、猿轡(さるぐつわ)のように、女の子の顔で結ぼうとした。女の子は言った。「ダメよ、口を縛ったら、助けて!って、お願いできなくなるもの」男のはうなずいて、女の子をジャングルジムの中に入れた。女の子はできるだけ可愛く、そして色っぽい声で言った「助けて、お願い、私を許して!」

昭和レトロな子供の遊び。ただ、時代劇の真似をしているというのではなく、ちゃんと女の子は、快感を味わっているのだ。男に縛られ、そして切ない声で哀願することの、ゾクゾクするような快感、それが心が発生源ではないことを。おまんこのあたりが温かくなる、不思議な快感であることにも気がついているのだ。

幼い頃の記憶を、たどってゆく。そして、あの感覚を、いつ知ったのだろうと考えてみる。ウズウズするたまらない感覚。十歳くらいか? いいや、もっともっと幼い頃に、性の感覚はあったはずなのだ、ただ記憶されていないだけなのだ。研究によれば、母親のお腹にいるとき、すでに性器を手で弄(もてあそ)ぶさしぐさが見られると云う。人間は、産声をあげるより以前に、性の快感を経験しているらしい。そして、すでに幼少期に、「拘束」されることの快感も心得ているわけだ。前述したように、お医者さんごっこや人形遊びなど、性的な快感を含んだ遊びと同様にである。

動物の交尾において、痛みを与えることは、受精確立を高めることになるというのは、前にお話したとおりである。では、「拘束」は何の意味があるというのだろう? 人間だけの異常な性行為なのだろうか?

おそらく人間だけのものではないはずである。少なくても猫の場合には、たしかに束縛のない性行為はないと言って等しい。オスは、メスにマウンティングするさい(人間で言うバッグスタイル)、メスの首筋を、きつく噛んで姿勢を固定する。メスの首を上手く噛んで、カラダを拘束できないオスは、よほどメスが上手でないかぎり、交尾は成功しない。動物のセックスにおいては、拘束も痛みも無駄になることはなく、いずれも受精を確実にするための行為に他ならないのだ。

さて、ようやく本題に入ることができる。(これも前述したが)研究によればセックスにおいて、拘束プレーなどの刺激的な行為をしたいと内心考えるのは男女平均で73%。つまり、ほぼ四人中三人は“動物”に還りたがっているのだ。本能のままに、性行為を楽しんでみたいと思っているわけだ。

なかなか「いかない」女をいかすために、この動物の欲望を利用するのは、けっして悪いことではないはずである。少なくても、性の教則本を手本にして、指使いや舐め方を小賢(こざか)しく真似するより、ずっとワイルドで魅力的に見えるだろう。たとえば、椅子に軽く足首を縛って、恥ずかしいポーズを固定する。そのうえで、クリトリスを弄ぶなどすれば、女は壮絶なまでに燃え上がるだろう。そして、そのクライマックスで束縛から放ち、挿入するとしたら、女は二度とないほど深いオルガスムスに到達するだろう。ただし、残り26%であった場合には、往復ビンタを喰らうので、要注意である。 (photo&model Luliha)

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